[ 茶育NOW ]
梅谷龍之介くん、果乃さん、佑太郎くんは、元気いっぱいの三兄弟。三人は、夏休みのイベントとして大阪府高槻市立桃園小学校で開かれた「『こいまろ』のお茶育教室」に揃って参加されました。はじめて急須でお茶淹れを体験した子どもたちも多く、また参加した小学生の学年も違って、その感想は様々。
今回は、お兄さんである龍之介くんを中心にお話を伺ってきました。龍之介くんは、とても好奇心が旺盛で、教室でのお茶についての話を熱心に聞き、しっかり学んでいました。
龍之介くんは、急須を使ってお茶を淹れるのは、はじめての体験だったようです。そのため、「お茶育教室」で実際にお茶の淹れ方を知って、とても新鮮に感じたようです。またそれと同時に、疑問も持ちました。
「ちょっとわからないことがあったんです。どうして急須にポットのお湯を直接入れずに、一度湯呑に入れてから急須に入れるのかなあ」。これは、急須に入れる湯量と湯の温度(熱湯を80℃ぐらいまで冷ます)を最適な状態に整えるためなのですが、とても自然な疑問ですね。龍之介くんは、私たちがあらためて説明するとすぐに理解したようです。
はじめて飲んだ急須茶の味については、どんな感想を持ったのでしょうか。
「ぼくがふだん飲んでいるのは冷蔵庫に入っている冷たいお茶だけど、すごく飲みやすかった。思っていたより、苦くもなく渋くもなく、おいしかった」
味の感想は、上々だったようです。

兄弟三人で、お茶淹れ。お兄ちゃんの“お点前”をじっと見つめて。
「自分で淹れるから、おいしいのかなあ。一つ一つのことをていねいにやるからかも。とにかく、正直、2倍はおいしかった。それから、家でも淹れてみたんだけど、お茶の葉の量を変えたり、お湯の量や急須にお湯を入れておく時間を変えたりするとまた味も変わってくるということがわかりました。それで、自分好みのお茶の味を見つけることができるんですね」
龍之介くんは、はじめてのお茶淹れの体験でいろんなことを知ったようです。子どもたちにとっては、ふだん飲んでいるペットボトルのお茶と違って、自分でお茶の味加減を調整するということも、新鮮な体験だったのです。
「とにかく、あったかいお茶は、なんか落ち着くというか、気持ちがホッとする。また家族でいっしょに飲むというのがいいなと思いました」
取材の日、龍之介くんは、家族みんなのためにお茶淹れをしました。みんなの味の感想もまた、上々でした。

お母さんの由佳さん、お父さんの正樹さんにも笑顔で味わっていただきました。
今回の「『こいまろ』のお茶育教室」は、大阪府高槻市の公益活動サポートセンター登録団体「子育て支援NPOキッズファインカラー」の呼びかけで、高槻市在住の小学生たちを中心に、夏休みのイベントとして高槻市立桃園小学校で開催されました。
夏休みということもあって、たくさんの子どもたちが親子でいっしょに参加されみんなの活発な声が元気に響きあっていました。教室に満ちた、楽しい空気に『こいまろ』もうれしそう。『こいまろ』にとっても、みなさんにとってもいい夏休みの思い出になったのではないでしょうか。

