[ 茶育NOW ]

茶育NOW(なう)

第2弾 久次 統哉くん -久次 奈保さん・白澤 大耀くん-(香川県)

自分で淹れて、はじめて味わう一杯のお茶の、美味しさ。

 昨年11月、香川県高松市立牟礼(むれ)南小学校で開催された「『こいまろ』のお茶育教室」に参加した久次統哉(ひさつぐとうや)君のお宅へうかがい、「お茶育教室」についての感想やその後の家庭での様子等について取材しました。
 統哉君は、10歳。学校での勉強だけでなく、地元の野球チームでも活躍する元気あふれる小学生です。ふだん家庭で、急須を使って淹れるお茶のことは知っていましたが、実際に自分が淹れるという経験は、今回がはじめてだったそうです。
 「『こいまろ』が教室にあらわれた時は、全員が『おっー』と驚いて、拍手がわきおこりました。『わーっカワイイ』って大盛り上がり。これは楽しいゾと思いました。それから、お茶の歴史や栄養、お茶の漢字の意味など、これまで知らなかったことを教えてもらいました」
 その時、子どもたちは、教わった手順の通り、急須茶のお茶淹れを実際に体験しました。その時を振り返り、
 「ちょっと苦いかなあとはじめは思いました。でも嫌いな苦さではなくて、美味しい苦さでした。ふだんよく飲んでいるペットボトルのお茶とは、香りが違いました。じっくりゆっくり淹れるから、なんかほっとしたような、そんな感じ」

久次 統哉のお茶入れ01

家庭でも、しっかり実践。誰かのために、心をこめて淹れる大切さ。

 それ以来統哉君は、「お茶育教室」で体験した通りに、家でも急須を使ったお茶淹れを実践しています。それから大好きなお祖母ちゃんのために淹れた時のことを話してくれました。
 「習った通り、ていねいに真剣にお茶を淹れました。そしたらお祖母ちゃんから、この味大好きって言ってもらえて、すごくうれしかった」
 お母さんの奈保(なお)さんにも、お話をうかがいました。
 「自分だけでなく誰かのために心をこめてお茶を淹れる。その思いやりが美味しさや味わいになって相手に伝わるんですね。そこから心が通い合います。これは、料理づくりを通じて、食べる事や食材にありがたみを感じる食育ともつながりますね。一杯のお茶から、人と人のつながりやその大切さを学ぶ茶育は、とても素晴らしい教育活動だと思います。ぜひ、これからも続けてください」

ご家族のふれあいタイム

いっしょに「お茶育教室」を体験した、白澤大耀(しらさわたいよう)君とは、少年野球のチームメイト。明るく礼儀正しく、はつらつとした二人にとって急須茶のお茶淹れ体験は新鮮だったらしく、どんな質問にも熱っぽく答えてくれました。

お茶育教育

楽しく、美味しい、学習イベント。『こいまろ』にも、人気集中。

初の四国での開催は、大盛り上がり。開催後いただいたアンケートの回答を拝見して、お茶の歴史や栄養などの知識への関心度の高さに驚きました。また、ふだん目にしていても、自分で体験したことがなかった急須によるお茶淹れが、子どもたちにも新鮮に感じたのでしょう。みなさんから「楽しかった」「美味しかった」という言葉をいただきました。「意外に簡単だった」という感想も。貴重なご意見ありがとうございました。

お茶育教室への参加風景

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