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京都の食 冬編
京都の食文化を、さまざまな角度から紹介します。

「権太呂本店」
〜木枯らしに冷えた体を芯から温めてくれる山海の旨みたっぷり、癒しの「権太呂なべ」〜
京都市中京区麩屋町通四条上ル
TEL(075)221-5810
営業時間:AM11:00〜PM 10:00
(ラストオーダーPM 9:30)
定休日 :水曜日
ウェブサイト
寒さに身を縮めながら暖簾をくぐると、豊かな出汁の香りにほっとした気持ちになります。底冷えの京都には、こんな優しい出汁のあたたかな香りが似合います。この出汁と山海の素材を合わせた「京風うどんすき」をいただきたくて、 京都錦市場の近く、四条通りの賑わいにある「権太呂 本店」を訪ねました。
京の名水が支える、麺と出汁
権太呂は、明治43年・大阪で産声をあげ、戦後京都の麩屋町に製麺所を構えたことに始まります。この麩屋町界隈は、昔から麩屋や製麺所が立ち並ぶ土地柄。そして地下には、「京都の三名水」の一つ、梨木神社の「染井の水」と同じ水脈があります。この名水を使って打った麺は繊細な風味が壊されることなく、コシのあるすっきりとした味わいを引き立てると評判でした。この評判の麺を販売するだけでなく、「麺を召し上がってくださる人たちのお顔を見たい」という店主の強い思いから、麺処・権太呂のお店が生まれたのです。毎朝、こだわりの小麦粉とミネラルたっぷりの天然塩でもちもちコシのある麺を打ち、打ち立て、ゆでたてを味わうことができます。もちろん、そのうどんを包み込みひきたてる出汁にも名水を使います。地下150メートルから汲み上げた地下水は、肉厚の羅臼昆布と3種類をブレンドした鰹節の旨みを生かしているのです。
京の台所・錦市場の旬の食材を贅沢に食す、京風うどんすき「権太呂なべ」
権太呂の名物、京風うどんすき「権太呂なべ」は、たけのこ、椎茸、青菜、ゆば、鳥貝、活はまぐり、活えびなど、9〜10種類の具材がたっぷり。これらの新鮮な素材は、権太呂 本店を上がった(北に行った)ところにある、京の台所と呼ばれる錦市場から毎朝仕入れられているのです。美しく盛りつけられた野菜は瑞々しく、活えびはなんと元気にぴょんと跳ねてこぼれそうです。 煮込みの順番は、先ず最初に、野菜とえび、はまぐり、鶏肉などの旨みが出る具材を鍋に入れます。素材の旨みが出汁をさらに美味しくしたところに、ゆでたてのうどんを入れて煮立つのを待ちます。いい匂いが漂い、ますます鍋の美味しさに期待が膨らみます。ぐつぐつ、蒸気があがったらできあがりです。「すき」というのは出汁に味がついている鍋のこと。そのまますくってお好みで一味や七味をかけていただきます。それぞれの素材が複雑な美味しさを生みだしていて、食がどんどん進みます。最後はおじやで締めくくれば、身体はぽかぽか大満足。風情ある冬の京都観光の最後に「権太呂なべ」はいかがですか。

「京風うどんすき 権太呂なべ」3,800円

「権太呂なべ」にそば寿しと天ぷらがセットされた「梅コース」(5,000円)で 忘年会、新年会はいかがですか。おいしい鍋を囲んで、会話もおおいに弾むことでしょう。 さらにお造りをセットした「松コース」もあります。

お持ち帰り

権太呂なべ 2人前7,000円

きつね   1人前500円
しっぽく  1人前680円

抹茶わらび餅 400円
京の名水で練りあげたまろやかな「わらびもち」。食事の締めくくりにぴったりです。売り切れることがあるので、お席と一緒にわらびもちを予約されるお客様も多いのだとか。

「京菓子処吉廼家」
〜幼い頃読み聞かせてもらった「おとぎ草子」
 あのワクワクする気持ちが和菓子に蘇る〜
京都市北区北大路室町西入ル
TEL(075)441-5561
営業時間:AM9:00〜PM 7:00
定休日 :不定休(お正月三ヶ日)
ウェブサイト
京都市の北を通る北大路。賀茂川の右岸界隈は、小学校や大学、植物園など、落ち着いたなかにも賑わいのあるエリアです。冬枯れの並木道、北大路通りを西に進むとほどなく、昭和元年創業の「吉廼家」の看板が迎えてくれます。
お伽草子」から生まれた銘菓「おとぎ草子」
お伽草子は、室町時代から江戸時代にかけて創られた短い物語。江戸時代の中頃、一寸法師や浦島太郎、鉢かづきなど、23話の掌編(短い物語)を収めた「御伽文庫」を出版したことから庶民に親しまれるようになりました。ときを経た今も、多くの人に愛されているお伽話です。吉廼家の「おとぎ草子」は、その親しみやすくて楽しい掌編の物語のように掌(たなごころ・手のひら)に乗るような可愛いお菓子をイメージして考案されました。銘菓「おとぎ草子」のふたを開けると、和菓子のミニチュアが顔を出します。ミニチュアといえども国産の原材料を用いて、一つひとつ丹精こめて作られた本格的な和菓子です。
うわ〜、可愛い!」迷う楽しみ、そして味わいに絶句!
色とりどりのお菓子をしばらく眺めて楽しみたい、そんな気持ちになる「おとぎ草子」。今回は手頃な9個入りを紹介します。
和菓子は、季節の移り変わりを表現したり、京野菜や果物、花などを模したりするので、細工を施しやすい、伸びのよい「練り切り」が使われます。白あんにもち粉を炊き込んだものです。他には、こしあん、粒あん、黄味あんやようかんなどが味わいのベースになっています。
白豆、大納言小豆、栗の特徴が味わえる「鹿の子」が3種類。口に入れるとふわ〜っと溶けていく程良い甘さの黄味あんのお菓子。練り切りを寒天で包み、軸は昆布で表現してある「りんご」と「柿」は、昆布のほのかな塩味がアクセントになって美味!微妙な色づき具合も本物そっくりです。「おとぎ草子」の中心にはこの「りんご」を必ず入れるというこだわりの品です。黄緑、ピンク、黄色の手鞠をイメージした練り切り同様、小さくても存在感のあるお味です。紅葉の焼き印を施してあるのが上用饅頭。こしあんをしっとり柔らかな皮で包んであります。金粉を散らした緑の羊羹は備中白小豆入りです。白小豆の歯ごたえがニクイ味わいです。 掌菓ながら一つひとつの味わいに特徴があります。煎茶やほうじ茶と一緒に味わうと、お互いを引き立てあって、とても楽しいお茶時間を過ごすことができそうです。
また、「おとぎ草子」のラインナップは、季節の変化を感じる菓子職人の感覚次第で微妙に変化するそうです。春の訪れの早い年は、和菓子の春支度も早くなるという風に。ときには1〜2週間ほどで替えるものあるのだとか。「おとぎ草子」のお菓子から、季節の移ろいを感じてみるのもいいですね。

おとぎ草子
1050円(9個入り)
新年のご挨拶や、ホワイトデー、引き出物、内祝いなど、いろんな場面で、喜ぶ顔が浮かんできます。ほかに、15個入1,575円・30個入(15個入が2段)3,150円があります。進物に喜ばれる「お重」に詰め合わせることもできます(1段16個入1,890円より) 写真(右下)は3段48個入、5,250円)。

一休餅
6個入り 630円
定番のお菓子です。炒った大豆が香ばしく、あんとの相性が絶妙です。

 
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