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京都の食 夏編
京都の食文化を、さまざまな角度から紹介します。

紫野和久傳 堺町店
〜つるん、もっちり! 独特の食感  れんこんと和三盆糖蜜の出合いを堪能〜
京都市中京区堺町通御池下ル東側
TEL(075)223-3600
営業時間:2F茶菓席 AM11:30〜PM 7:30
(ラストオーダーPM7:00)
1FおもたせAM10:30〜PM 7:30
定休日:無休(年末年始を除く)
http://www.wakuden.jp/
京都市役所前を通る御池通り、その大通りに南北に交わる堺町通りを少し下がったところにある「紫野和久傳 堺町店」。店頭には素材の持ち味を活かしたお菓子やお弁当、和煮(なごみに)が並びます。その2階の茶菓席では作りたてのお菓子がいただけます。初夏の日差しがまぶしい季節、作りたてのお菓子とお茶で爽やかな涼味をどうぞ。
笹のほのかな香りとあっさりとした甘み
紫野和久傳の西湖(せいこ)は、れんこんの粉(蓮粉)と和三盆(※)・和三盆糖蜜を練り合わせ、蒸したものを生笹で包んだお菓子です。笹のみずみずしい緑とかすかな香りが目と嗅覚を楽しませてくれます。一見わらび餅のようですが、もちもちと弾力があり、ぷるん、つるんとした食感がずっと個性的です。和三盆糖蜜の甘みも、黒蜜ほど濃厚ではなく、こくがあるのにさっぱりとした上品な味わいです。
もともと西湖は懐石料理の食後のお菓子として出されていたものだそうです。主役はあくまで料理。お菓子には料理の余韻を味わいながら、料理を締めくくる味わいが求められます。華美になりすぎず、後口をさっぱりとさせる西湖は人気を呼びました。また、和久傳のお菓子には添加物を使いません。素材の持ち味を生かして、作りたてを供したいという料理に対する真摯な姿勢がそこここに光ります。

※和三盆とはさとうきびから作られるお砂糖ですが、製法が複雑で手間暇のかかる貴重な甘味料です。和三盆糖蜜は、和三盆の製造過程でできる蜜です。

西湖
1本 263円(1本からお買い求めいただけます。)
紙箱 5本入り1,313円 10本入2,625円
竹籠 10本入り3,203円 15本入4,515円
無添加です。消費期限は製造日を含め4日以内。室温(25度以内)で保存し、1時間ほど冷やしてお召し上がりください。冬場は蒸してきな粉をかけてもおいしいそうです。もちろん2階の茶菓席でお召し上がりいただけます。おうすやかぶせ茶、玉露のなかからお好きなお茶がセットできます。945円より。
夏限定の涼味を味わう「朝つゆ」
西湖は一年中店頭に並びますし、茶菓席で召し上がっていただけますが、旬の季節にしか味わえない、「限定」のお菓子も人気です。
これからの季節にぴったりなのが「朝つゆ」です。吉野葛を砂糖と水で合わせて火にかけながら練り上げたものを氷水に絞り落とし冷やします。青柚子を散らして供され、和三盆糖蜜につけていただきます。なんとも素朴なお菓子ですが、飾りたてずに吟味した素材の持ち味を活かした朝つゆは、滋味にあふれ豊かな後味を感じさせてくれます。
また、餡(あん)が季節によってかわる和菓子「わたぼうし」もオススメです。新緑の季節にはうすい豆の餡、夏はかぼちゃ餡、秋は栗餡と季節の変化を舌で堪能することができます。
京都散策の折り、ゆったりとくつろげる茶菓席で、素朴な和菓子の味わいに出合ってみませんか。
「朝つゆ」
抹茶付 945円
もちろん作りたてが召し上がれます。朝つゆの名のとおりきらきらと透明で無垢なイメージそのままのさわやかな味わいです。落ち着いた空間で五感で味わいたいお菓子です。
京都 西陣 あいすくりん ちべた
〜モダンなデザインの店内で  「アイスクリン」の懐かしい響きに憩う〜
京都市上京区千本通笹屋町東北角
TEL(075)414-8688
営業時間:AM11:00〜PM 9:00
定休日:月曜日(月1回、月・火曜日連休)
月曜日が祝日の場合は営業、翌火曜日が休み
http://www.kyo-ice.com/welcome/head.html
京都西陣界隈といえば、一歩路地を入ると往来の喧噪が消え、京都の街並みの残る一角です。その目抜き通り、千本通り商店街に面して店を構えるのが京都・西陣あいすくりん「ちべた」。可愛い名前のお店にあいすくりんの味わいを訪ねました。

「ちべた」は「冷たい」の京ことば
2001年3月にオープンしたアイスクリーム店「ちべた」の名は、「冷たい」を意味する京ことばに由来しています。また、「あいすくりん」は京都に住むおばあちゃんやおじいちゃんたちがアイスクリームのことを親しみを込めてそう呼ぶことから名付けられたのだそうです。ノスタルジックなネーミングが心地よく耳に響きます。でも、店構えは、西陣の商店街の街並みにモダンなテイストを添える存在。一見するとデザイン事務所のような佇まいも感じます。一歩店内に入れば、自然光をふんだんに取り入れた吹き抜けの空間が広がり、「いらっしゃいませ」のさわやかな声に迎えられます。
正面のショウケースには、色とりどりのあいすくりんが並べられ、どれもとてもおいしそうです。乳化剤、安定剤を使わない無添加のアイスクリームは、バニラ、ラムレーズン、抹茶、黒大豆きなこ、黒ごまを定番に、夏限定では、もも、すいか、すももなどがラインナップします。抹茶やきなこ、黒ごまなど、あいすくりんのイメージにぴったりな和素材のアイスクリームが目を引きます。そばぼうろをあしらったユニークなあいすくりんもありました。そして、夏の一番のおすすめは「玄米茶」だそうです。
抹茶と玄米茶の茶の味わいに定番をプラスして味わう
早速、バニラと抹茶、黒大豆きなことオススメの玄米茶の2種類をハーフ&ハーフ(2つの味を楽しめて315円)で作っていただきました。
「ちべた」のあいすくりんは、どれも甘味を抑えた、あっさりした味。そして、ざらっとしたジェラートのような食感です。もともとはトンカツ店のデザートとして出していたアイスクリームが人気を呼び、アイスクリーム専門のお店を出すようになった実力のあいすくりんです。さっぱりとした口当たりの良さは、とんかつの後口にぴったり。その人気の高まりもうなずけます。
玄米茶は、ほうじ茶を牛乳で煮出してアイスクリームを作り、炒った玄米を粉にして混ぜて作るのだそうです。プチプチとした食感が心地よく、炒った玄米の香りが味わいを一層深めています。「ちべた」の玄米茶あいすくりんは、これまでの抹茶やほうじ茶のアイスクリームにはない、独特の味わいが堪能できます。
2つの味が楽しめる「ハーフ&ハーフ」(315円・税込)
店内には自由に使える色鉛筆とスケッチブックが。近隣の大学生や観光客、またお母さんに連れられた近所の子どもたちが利用しているようです。小さい子どもの芸術的な絵や京都を訪れて「ちべた」に立ち寄った感想や、日々思うことなどもつづられてます。昔懐かしい「あいすくりん」や「ちべた」の語感からも感じられる穏やかな空気が、アイスクリームの味わいとともにここを訪れる人々を癒しているのでしょう。
 
 
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