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京都の食 夏編
京都の食文化を、さまざまな角度から紹介します。

老松 北野店
〜菓子職人が丹精込めて作る  甘酸っぱくてほろ苦い夏みかんの涼味〜
京都市上京区北野上七軒
TEL(075)463-3050
営業時間:AM8:30〜PM6:00
定休日:不定休
http://www.oimatu.com/
北野天満宮の東門から今出川七本松界隈、町屋の風情が残る一角に創業明治41年の老松北野店があります。新緑がまぶしい季節になると、昔懐かしい酸っぱい夏みかんで作る「夏柑糖」が店頭に並びます。
夏柑糖(価格はいずれも税込み) 販売期間:4月1日〜 消費期限:3〜4日 簡易包装:1個1,260円 化粧箱入り:1個入り1,470円、2個入り2,730円、  3個入り4,095円、5個入り6,615円
京都最古の花街、上七軒
火事で一部を焼失した北野天満宮の再建の折り、その残り木で七軒の水茶屋を建てたことに由来して、この地域は「上七軒」と呼ばれています。また、室町時代、北野で催された豊臣秀吉の大茶会では、上七軒の水茶屋が休憩所となりました。「みたらし団子」を差し出したところ、その団子がとてもおいしかったので、秀吉は山城一円の茶屋株の特許を与えたといわれています。お茶屋では参詣者にお茶や団子をふるまったり、ときには歌や舞を披露したりしていたのが、しだいに料理や酒を供するようになりました。それ以来上七軒は、由緒ある京都最古の花街としてにぎわいをみせてきたのです。
純粋種の夏みかんにこだわったお菓子の原点
格式と古風、伝統の街・上七軒に店を構える老松 北野店には、お菓子が生まれた古代からの伝統を大切にし、また人工の添加物を使わずに作られたお菓子があります。そのひとつが「夏柑糖」。すっぱさが際だち、ほのかな苦みが特徴の夏みかんの果汁を寒天で固めた涼果です。「夏みかん」といえば、甘夏をイメージしますが、それは夏みかんの改良種です。夏柑糖に使われているのはクエン酸をたっぷり含んだ純粋種の夏みかんなのだそうです。今では純粋種夏みかんは希少価値で手に入りにくく、原産地の萩や和歌山の農家に栽培を委託されているそうです。
菓子職人の技に支えられた京都の涼果
夏みかんのへたを取り、中身をくり抜き、小袋についているシロジョウと呼ばれる苦みのつよい部分を丁寧に取る手作業が、早朝5時から始まります。特に酸が強い夏みかんの果汁は寒天で固まりにくく、果汁と寒天の分量のバランスがポイントで、外気温にも左右されしまうという寒天の微妙な温度管理も必要です。匙(さじ)ですくってつるんと口馴染みのよい固さに仕上げられた夏柑糖は、手作りにこだわった菓子職人の熟練した感覚のたまものです。
まぶしい日差しを肌に感じる季節には、艶やかでみずみずしく、甘くてちょっぴりほろ苦い夏柑糖の味を思い起こすことでしょう。
本わらびもち(価格はいずれも税込み)
本わらび粉を使ったわらびもち。香ばしいきな粉とほどよい甘さの黒蜜つき。
通年商品
賞味期限:6ヶ月
価格:1箱315円、4個入り1,365円 
本家 尾張屋
〜挽きたて、打ちたて、湯がきたての  京都の蕎麦を堪能する〜
京都市中京区車屋町通二条下る
TEL(075)231-3446
営業時間:AM9:00〜PM7:00
蕎麦処AM11:00〜PM7:00(ラストオーダー:PM6:30)
定休日:1月1日、2日
http://www.honke-owariya.co.jp/
京都市内、烏丸御池の交差点にほど近いところにあるのが創業寛正6年の「本家 尾張屋」。暖簾をくぐると、目抜き通りの喧噪は消え、趣のある静かで落ち着いたしつらえが迎えてくれます。
京に始まる蕎麦の歴史
蕎麦の歴史は、鎌倉時代、京都・東福寺を建立した禅僧・聖一国師(しょういち こくし)が、中国から唐菓子や蕎麦切りの技術を京都に持ち帰ったのが始まりです。粉を練り、延ばして切る技術に長けた菓子職人によって受け継がれ、蕎麦や蕎麦菓子はお寺や宮中に納められていたことが当時の文献に残っています。また、京都の都は海に遠く、新鮮な海産物を手に入れるのが困難。そのことがだしに欠かせない乾物の技術・文化を育みました。さらに、三方を山に囲まれた京都は、ミネラルが豊富な天然水・地下水に恵まれています。天然水でだしを取るとうま味成分が出やすく、昆布やかつお、あじ、さば、うるめ、めじかなど、さまざまなうま味を活かしただしの文化が発達したのです。蕎麦に欠かせないつゆは、京都ではだしを効かせた味が特徴です。
京都では蕎麦は馴染みがないと思う方も多いかもしれませんが、お茶をもたらし茶の湯文化を支えた、禅僧、水、菓子職人は蕎麦文化を育む要素でもあったのです。
宝来そばの味わい
重ねられた5段の「わりご」は、京漆器の老舗「象彦」のデザイン。小ぶりとはいえ、5段分の蕎麦は食べ応えがあります。薬味は海老のあられ揚げ、椎茸、錦糸玉子、紅葉おろし、ごま、ねぎ、海苔、わさびの全部で8種類です。好みの薬味をのせ、徳利に入っただしをかけていただくので、1段1段違った味を楽しめます。だしはめじか、さば、うるめ、利尻昆布でとった京風の味。複雑なうま味が重なり合って、できたてのコシのある蕎麦の風味をさらに引き立てています。締めくくりには、桜の塩漬けを浮かべた香り高いそば湯をいただきましょう。
都会の喧噪から遮断された落ち着いた空間は、京都を堪能できる味と歴史と気配りがあります。ぜひ一度お立ち寄りください。
昔なつかしい手焼きの蕎麦菓子「蕎麦板」
つなぎに小麦粉を使い、たっぷりの蕎麦粉と砂糖、卵でつくるシンプルな焼き菓子です。 手打ち蕎麦の技法で生地を薄く延ばし、一文字釜と呼ばれる鉄板で一枚いち枚丹念に手焼きされています。香ばしくて優しい甘さの蕎麦板は昔懐かしく素朴な味なので、ついもう一枚と手がのびます。
どんなお茶にも相性はぴったりですが、夏にこそ温かい京番茶や玄米茶で召しあがってはいかがでしょうか。

宝来そば
1,890円(税込)
薬味の海老のあられ揚げは、かりっと香ばしくて美味。これをあてにお酒をいただくのも一興!
蕎麦板 6袋420円(税込) 1袋5枚入り、6袋入りより 店頭などでお買い求めいただけます。
 
 
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