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京都の食 夏編
京都の食文化を、さまざまな角度から紹介します。

半兵衛麸
〜伝統の京の食材「麸」 こしあんを包んでお茶請けに〜
京都市東山区問屋町五条下る上人町433(五条大橋東南詰め)
TEL(075)525-0008(代)
営業時間:本店/AM9:00〜PM5:00/
茶房/AM11:00〜PM4:00(要予約)
定休日:年末年始休業
http://www.hanbey.co.jp/
半兵衛麸外観
五条大橋の東南詰め、南側にお店を構える、江戸元禄2年(1689年)創業の「半兵衛麸」。近隣には、清水寺、六波羅蜜寺、京都国立博物館などがあります。京都観光の折りに京都の伝統の味を楽しまれてはいかがでしょうか?
  「生麸」と「あんこ」
 
生麸は茶菓子にも使われていたようですが、「もっとおいしく」という食への思いが生麸とあんこを出会わせたのでしょう。 いつの時代も食に対する工夫はつきないのですね。
半兵衛麸の笹巻麸は、和菓子屋さんの作る麸まんじゅうと違い、お料理との調和をはかり、あっさりとした味に仕上げられています。また生麸本来のおいしさを楽しんでもらうために、青のりやよもぎなどを一切入れていないそうです。みずみずしく、おもちのようでいて、ぷりんツルンとした不思議な食感です。こしあんはあっさりしていて、もう一つ…と、つい手がのびてしまいます。暑い夏に冷た〜くしていただくと、青森県から取り寄せているという笹の香りがほのかに漂い、清涼感に包まれたひとときが味わえます。
笹ごと火であぶったり、焼いて焦げ目をつけたり、また笹の香りは飛びますが、油で揚げても美味とのこと。
 
  水と原料と製法
 
伝統の味を守り続ける半兵衛麸のこだわりです。繊細な麸は水の味が出てしまうので、きれいでまったりとした水が欠かせません。きれいな水でないと育たないという芹の栽培地に工場を構え、その地下水を使っています。また、水で溶くと簡単にグルテンができる粉グルテンではなく、小麦粉から練って抽出した生グルテンを使っています。製法では、機械に頼ることなく一つひとつ手作りし、練る時間、寝かす時間も季節天候によって微妙に加減し、熟練した細やかな職人の技が麸のおいしさを引き立てているのです。
 
  京の伝統食「麸」の新しい魅力
 
もともとは、禅宗の僧侶たちの貴重なタンパク源として食されていましたが、江戸から明治にかけて製法の改良により生産量もアップし、庶民の食卓にものぼるようになったのだそうです。逆に今では、食生活の変化からか、普段の献立にはなかなか取り入れにくいと感じる人が多いようです。
そこで、麸の活用法を半兵衛麸の玉置淳さんに伺いました。「麸は高タンパク、低カロリーの食品です。新しい感覚で麸を捉えてみてください。例えば、パン粉と同じように使ってみる。細かく砕いてフライの衣にしたり、ハンバーグに入れてみたり。生麸なら、チーズを挟んで揚げたり、炒め物の具にしたり。だし汁で煮て卵とじにという定番から離れて、一度挑戦してみてください。半兵衛麸のホームページにもレシピをたくさんご用意しております。またおいしいレシピがありましたら、ぜひご紹介ください」とのこと。みなさんぜひトライしてみてください。
 
笹巻麸
お店では、抹茶とセットで召しあがれます。 525円(税込)
笹巻麸 箱
本店ではひとつから購入できます。
5個入り945円(税込)
棒麸
11代目当主直筆のメッセージがはいった棒麸。ちょっとしたご挨拶やお礼にいかがでしょうか?一つひとつ手書きなので、予約が無難です。詳しくはお店まで、お問い合わせください。
1袋368円(税込)
   

ひろ文
〜夏は京都盆地を離れ 貴船の川床で「流しそうめん」の涼〜
京都市左京区鞍馬貴船町
TEL(075)741-2147
営業時間:AM11:00〜PM5:00(流しそうめんのみ)
川床料理実施期間:5月1日〜9月25日
定休日:12月31日
http://kyoto.kibune.or.jp/hirobun/
     
貴船川の澄んだ渓流、ときおり聞こえるカジカの鳴く声…、都会の喧噪を忘れ、ほっとできる贅沢なとき。京都の奥座敷「貴船」の川床でいただく「流しそうめん」で、ひとときの風情をご堪能ください。
ひろ文 外観
料理旅館「ひろ文」
流しそうめん 1,200円
川床料理(会席) 8,500円より
その他鍋物 7,000円より
※価格は税・サ込
貴船の自然と歴史散策
京阪電車の出町柳駅から叡山電車に乗り継ぎ約27分、車窓の景色は市街地からしだいに山の木々に変化していきます。貴船口駅に降り立つと、ひやっと心地よい涼やかな空気が迎えてくれました。貴船は京都市内と気温差が10度ほどあり、京都市民の身近な避暑地としても知られています。この駅から貴船神社までは約2キロの道のり。バスも運行されていますが(春分の日から11月30日までと正月のみ運行、所要時間5分)のんびり歩いてみました。ちょうどシャガと呼ばれるアヤメ科の植物が群生している貴船川の渓谷沿いには、紅葉や山桜の木々も見え、四季折々の自然の美しさを感じ取ることができます。
アヤメ
 
蛍岩
途中、平安時代の女流歌人・和泉式部が「もの思えば 沢の蛍もわが身より あくがれ出づる 魂(たま)かとぞ見る」と詠んだことで有名な「蛍岩」があり、6月には千年を越えた今でも蛍が飛び交う姿が見られるそうです。
貴船神社
貴船川の澄んだ渓流、ときおり聞こえるカジカの鳴く声…、都会の喧噪を忘れ、ほっとできる贅沢なとき。京都の奥座敷「貴船」の川床でいただく「流しそうめん」で、ひとときの風情をご堪能ください。
流しそうめん1 流しそうめんを味わう
貴船神社を過ぎてしばらくいった「ひろ文」で、貴船川の渓流上に設けた床で流しそうめんをいただくことができます。川床に降りると、間近に感じる川の流れがすがすがしく、見上げると青々とした紅葉の若葉からもれる日差しが輝き、とても贅沢な気持ちになります。
川床では一度に4組、10名くらいで流しそうめんをいただけると伺い、「下流の席に座った人は損?」と思わずひと言が…。「心配ありませんよ。4組のお客様にそれぞれ届くよう、竹は4本設けていますので、どのお席につかれても同じに流れるよう工夫しています」とのことでした。工夫といえばもうひとつ、おしまいを「紅いそうめんを流す」ことで知らせてくださいます。川の流れる音が意外と大きくて声が通らないからなんです。
早速、流しそうめんをいただきました。ちょうどよいゆで加減で冷たくひきしまった麺、そうめんつゆに入れたネギとわさび、しいたけの甘煮のバランスがさらに涼を誘います。おしまいの合図に流れてきた紅いそうめんは梅の味で、「最後のひと口」にふさわしいさわやかなお味。 自然のなかで涼を味わう風情を堪能できました。
流しそうめん2
流しそうめん 1,200円(税・サ込) 温泉卵つき
土日やお盆の季節はとても込み合うそうです。流しそうめんは予約ができないとのことなので早い時間におでかけくださいね。
雨天や増水、警報発令などの場合は休止することがあるそうです。晴れていても前日の雨で増水ということもありますので、あらかじめご確認ください。
   
 
 
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