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京都の食 秋編
京都の食文化を、さまざまな角度から紹介します。

近為 〜本格京漬物を手軽に
 自慢の「お茶漬け席」で〜
宇治市五ヶ庄三番割34
http://www.obakusan.or.jp/
0774-32-3900
   
明代の様式そのままの
伽藍(お堂)の配置
黄檗山 萬福寺は、1654年中国福建省から渡来した隠元禅師が1661年に開創された中国風の寺院で、日本三禅宗(臨済宗・曹洞宗・黄檗宗)のひとつ、黄檗宗の大本山です。三門をくぐると天王殿に向かう参道が続きます。参道の石畳は菱形に石が埋められた一風変わったデザインで龍の姿をあらわしています。伽藍(お堂)は四方を囲むようにして回廊でつながり、本堂である大雄宝殿(だいおうほうでん)に向かうように配置されています。(写真・上)
しゃべらず、
鳴り物で合図
これは開版(かいぱん)・魚ほう(ぎょほう)などと呼ばれる、木魚の原型となる法器です。たたいて日常の行事や儀式の刻限を知らせます。斎堂(食堂)前の回廊に吊るされてあり、独特の雰囲気を漂わせています。その斎堂と庭を挟んで対称の位置にある禅堂では坐禅の修行を行います。坐禅はもちろんですが、食事や入浴の際も一切しゃべらず、食材を粗末にせず長湯をせず心を洗うことも修行。気のゆるみがちな日常生活の場面にあっても、「その場そのときを一所懸命」こそが自己に向き合う修行なのです。(写真・下)
普茶料理を味わう
普茶とは「あまねく人々にお茶を差し上げる」という意味で、お寺の儀式法要に携わった僧侶や一般の信者さん、全ての方たちにねぎらいの意を込めておそなえものを調理し、ふるまったのが起こりです。普茶料理とはお寺での日常の食事ではなく、特別な日のご馳走なのです。中国料理の影響を受けているので、下ごしらえは油通しをしたり、飾り包丁で細工を施してあったり、日本の精進料理に比べると、色鮮やかで美しくボリュームがあります。
萬福寺では普茶料理を畳に座っていただきますが、本来の作法は椅子に座って四人一組で卓を囲みます。ひとりひとりに膳があり、横一列に並んで食べる日本の作法とは異なります。テーブルを家族で囲む現在の食事のスタイルは西洋文化ではなく、江戸時代に隠元禅師がもたらした中国文化が原型になっているのです。
よもぎふの田楽、ひりゅうず、木の葉かぼちゃの煮物など、
18種類のおかずやデザート、胡麻豆腐、ごはん、お汁。
普茶弁当3150円
   
お茶どころ宇治の異国文化
三門の手前に句碑があり、「山門を出れば日本ぞ茶摘み唄」という句が刻まれています。この句は江戸時代の女流俳人・田上菊舎が詠んだもの。鎖国をしていた江戸時代に萬福寺を訪れた田上菊舎は、中国式にのっとって営まれる儀式作法にふれ、耳にする中国明代のお経などから、そこはあたかも日本を遠く離れた中国のような感覚に陥ってしまったのでしょう。萬福寺を後にして聞こえてきた日本の茶摘み唄に、ふと我に返った菊舎の姿が目に浮かびます。

近為 〜本格京漬物を手軽に
 自慢の「お茶漬け席」で〜
宇治市平等院表参道
0774-21-2074
営業時間:午前9時〜午後6時
定休日:毎週木曜日/第3水曜日
(祝日の場合は翌日)
   
宇治橋の西、県(あがた)神社の鳥居の左手に平等院へ続く参道があり、お茶や和菓子、お土産を売るお店が立ち並んでいます。その商店街のちょうど真ん中あたりに能登椽 稲房安兼はあります。享保二年創業の歴史を持つ和菓子のお店は、地元宇治の人々はもとより多くの観光客でにぎわいます。店内には、歴史を感じる品々が展示されたコーナーもあります。宇治観光の折りにはぜひお立ち寄りください。

抹茶ようかん
1本1,200円・1,400円(税込)地方発送可
宇治の抹茶が練り込まれたようかんです。

喜撰山(厚焼きせんべい)
1箱12枚入940円(税込)
24枚入1,880円(税込)地方発送可
昔うぢ山と呼ばれた美しい喜撰山の新緑と宇治川の朝霧をお菓子に表現。
茶だんご
30粒入420円・54粒入680円・
83粒1050円 (税込)
大正時代のなかごろ、花見だんごに宇治名産のお茶をアレンジし作られたのが始まり。各お店によって微妙に違う味わいをお楽しみください。観光シーズンは夕方だと「売り切れ」ていることも。お早めに。
     
 
 
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