賑やかなビジネス街、烏丸通から1本西の諏訪町通に面した『十四春旅館』は、京都市の中心にあるとは思えない静かさで、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
こちらの旅館は、2005年6月に国の登録有形文化財に認定された、明治末期に建てられた町家です。以前は常連客だけが泊まれる、いわゆる一見(いちげん)さんお断りの宿でしたが、常連さんの後押しがあり、一般客も受け入れるようになって、今年で6年が経ちました。さぞかし敷居が高いのでは?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、心配は要りません。気さくでやさしい、女将の玉垣和子さんと若女将の多佳子さん母娘が笑顔で迎えてくれます。
「元々は個人の家だった建物なので、形だけ真似たものとは違う、本物の町家を感じていただけますよ」と和子さんは話されます。
手入れの行き届いたお部屋や季節のお花、中庭から吹き抜ける風に、心が癒されますが、こちらの隠れた名物が、多佳子さんの作る朝ご飯。懐石料理やイタリアンなどの料理教室に通われた経験を生かし、腕によりをかけて作られます。中でも、鹿児島から仕入れた温泉水でダシをとった卵焼きは絶品。口に入れるとやわらかくて、ふんわりとダシの香りが広がります。
「居心地が良かったとか、楽しかったとか、お客様から喜んでいただけた時が一番嬉しいですね。これからもこの宿を守っていきたいです」
とお二人は笑顔で話されます。
数十年来の常連客がいるの頷ける、やさしさ溢れるお宿に、ぜひ一度お泊まり下さい。

京都の歴史ある街並みに、静かに佇む昔ながらの町家…。日本人の心に強く訴えかける素敵な建築は、古き良き伝統を愛する方にとって、憧れの住まいではないでしょうか。そんな町家を一棟貸し切って、京都に住まう楽しみを存分に堪能できるのが、京都東山にある祇園金瓢です。
文化7年(1810)創業という古い歴史を持つ造酒屋の母屋を改修し、貸し切りの宿として提供するようになったのは、つい2年ほど前のこと。間取りや梁・壁のつくりなどは昔の形を生かし、照明や家具は現代風にアレンジしたものを取り入れることで、暮らし心地と趣深さを両立しています。
「祇園の花街に近く、京の中心地にもアクセスしやすい場所で、京の町家ならではの風情を楽しんでいただければ」と、主人の秋山太平さんは話します。
宿泊客は、チェックインの際に、宿の隣に住む秋山さんから宿泊の説明を受けたら、後は自由に町家を利用することができます。祇園の料亭に繰り出すも良し、仕出し弁当をお願いして京町家で味わうも良し。またキッチンやいろりもあるので、京の台所・錦市場で食材を買い込んで、お鍋などを楽しむこともできます。
まさに楽しみ方は、泊まる方のアイディア次第です。また、秋山さんにお願いすれば、観光や食事のおすすめスポットを教えてもらうこともできますので、京都は初めてという方も安心。この春、粋な京都の楽しみ方をご堪能ください。

日本の四季の花の中で、春の花と言えば真っ先に桜が思い浮かびます。毎年、春の訪れとともに見事な花を咲かせて淡い香りを放つ桜。花を結ぶ期間はわずか2週間足らずという短期間でありながら、その存在感は私たちに強い印象を残します。
場所によって時期は異なりますが、この時期になると、日本人は「花見の宴」という日本独特の行事に足を運びます。
一説によると、平安時代にはすでに貴族の間で桜の観賞が催されていたと言われています。民衆の行楽として定着したのは江戸時代以降とされていますが、儚くも美しいその姿は、幾年の時が流れても、老若男女問わず、人々の心を捉え続けています。
京都にも哲学の道や円山公園、平野神社など桜の名所が数多くあり、桜の花が誇らしげに咲き乱れると、その美しい姿を一目見ようと多くの人でにぎわいます。
そんな私たちを楽しませてくれる桜を、何とかお茶で表現できないものかと、宇治田原製茶場が考えたのが<桜葉緑茶>です。桜と緑茶をブレンドした、豊かな桜の香りが楽しめる春だけの特別緑茶です。
宇治田原製茶場の<桜葉緑茶>の茶葉には、茶葉の蒸し時間を通常よりも長くとった深蒸し煎茶を厳選しています。そしてさらに、この深蒸し煎茶をベースに、清涼感ある風味が特長の茎茶を少量加えているのです。茎茶をブレンドすることで、深蒸し煎茶のまろやかな旨みと茎茶の爽やかな香りを兼ね備え、桜の風味が最大限引き立つようにしているのです。
この特製茶葉に合わせる桜葉と桜の花は、国産100%にこだわっています。そしてこの桜葉と茶葉のブレンドが非常に重要で、お茶の味が濃くなってしまったら、せっかくの桜の風味が台無しになってしまいます。芳(かぐわ)しい桜の香りが生きるよう細心の注意を払い、絶妙なバランスでブレンドされているのです。春の気分を味わいながら、お茶請けはもちろん、お弁当と一緒に味わっていただけるように、何杯でも飲めるすっきりとした味わいに仕上げています。
茶葉の中には小さな桜の花が宝石のように見え隠れし、まず目を楽しませてくれます。ひとたび湯呑に注ぐと、鮮やかな緑色の水色とともに芳しい桜の香りがふわっと一面に漂い、まるで満開の桜の下にいるかのように、飲む前から心が躍ります。そしてひと口飲めば、深蒸し煎茶のまろやかな旨みと桜葉の心地よい風味が口の中に広がります。日本人になじみの深い緑茶と桜が見事に調和し、得も言われぬ味わいを生み出しています。 桜が満開を迎えるこれからの季節、咲き誇る桜を愛でながら<桜葉緑茶>の豊かな香りと味わいを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。季節のおもてなしにもぴったりです。


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